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進行ガンのチャート

これからの進行ガンに対する治療課題としては

I) ガンが大きくなっている場合。:原則として放置しないことです。

1)体重は変わらずまた痛みなどが無い場合。ぜひ三大標準治療の組み合わせで対応。
2)体重減少があれば、栄養補給と三大療法の組み合わせを。栄養補給してもやせる場合。ガンによる炎症性サ イトカインに対する治療および三大療法の組み合わせを。
3)痛みや苦しみはとにかく我慢しないで対処してもらうと同時に三大療法の組み合わせを。
4)三大療法をし尽くしたといわれて、もし納得がいかなければ、セカンドオピニオンへ。
5)三大療法がこれ以上ない場合は、体重の管理、痛み、苦しみなどの管理を。

II) ガンの大きさが、横ばいか小さくなっている場合。:これは悪くないことです。

1)体重は変わらず、痛みなども無いなら今のままの治療計画で経過を見る。
2)体重減少があれば栄養補給を。栄養補給してもどんどんやせるなら、ガンの炎症性サイトカインによるものと 考えその対策を講じる。
3)痛み、苦しみがあればとにかく我慢しないで対処してもらうと同時に現行の治療手段に準じる。

III) ガンが見当たらない場合。

1)元気で痛みなど無い。且つ体重が減らない。さらに腫瘍マーカー、CRP,血清アルブミン、リンパ球数、血清ヘモ グロビンなど検査データが良好に推移している場合。理想的です。
2)痛み、疼痛があれば、原因究明して対処してもらう。
3)やせてくるなら、栄養補給してもらう。栄養補給してもどんどん痩せてくるようなら、かつ上記データのいずれか の改善がなければ。播種性病変を疑い、ガンによる炎症性サイトカインに対する治療や、副作用を管理しなが らの抗ガン剤治療を。

進行ガンの治療において検査上クリアしたい4項目

*1)白血球の中のリンパ球数(免疫力を評価):800~1000個/μl以上。
*2)血中ヘモグロビン(疲れや疲労に関係):8~10g/dl以上。
*3)血清アルブミン(栄養状態をみる):3.5g/dl以上。
*4)血清CRP(炎症性サイトカインを評価):0.5mg/dl以下が望ましい。

註1)

ガンによる痛みは、麻薬なども必要でしょうが、ぜひ放射線治療を。

註2)

ガンによる炎症性サイトカインに対する治療には、ガンの大きさを三大療法いずれかでコントロールすることが基本です。しかしやや専門的な意見になりますが、IL-6などの炎症性サイトカイン自体をコントロールする健康食品や保険適応で無く且つ限られた施設でしか行なわれていませんが抗体医薬を用いることもありえます。

註3)

*腫瘍マーカー値は患者さんひとりひとりによって評価が異なりますので、値そのものより、時間的な変化で評価します。

註4)

*免疫治療については、自己責任において再発予防を期待して受けることは否定しません。しかし、上記の数値の推移が良好に経過していることが望まれます。

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