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脳血管障害および心筋梗塞などの心疾患の予防

脳梗塞や心筋梗塞を予防するには、禁煙は勿論のことですがこれら四つの柱をそれらのガイドラインにあわせながら総合的に動脈硬化に対する治療を行なうことが大事です。

・高血圧
・脂質異常症
・糖尿病(食後高血糖を含む)
・慢性腎臓病(CKD)
脳血管障害および心筋梗塞などの心疾患の予防
注)ガイドラインとは日本のみならず欧米の有識者が長年の知識や経験に基づいて作り上げた、患者さんの症状や状態及び検査データの変化にそった治療マニュアルのことです。ガイドラインはそれを理解さえしていれば、大学病院の専門家であろうが、一般の開業医であろうが誰もが同じレベルの治療ができるように作成されています。ある一定の程度を超える場合には専門家への紹介あるいは入院を勧めるタイミングも記されています。ガイドラインはほとんどの分野において出されており、どのドクターも興味があればどのガイドラインも手に入れることができます。またインターネットを利用すれば、ドクターでなくても情報は手に入れられます。

上記の四本柱の総合的な内科治療は勿論のことですが、できれば、以下の二つの検査をお薦めします。

I)Coronary CT検査
II)脳MRA検査

I)Coronary CT検査
内科治療がうまくいっていても、ましてやうまくいっていなければなおさら、突然の心筋梗塞は起こりえます。この検査をすれば心臓カテーテルをしなくてもより簡単に苦痛も少なく心臓の冠血管の動脈硬化の進展の程度がよくわかります。病変が見つかれば心筋梗塞を引き起こす前に心臓カテーテルによる治療が可能となります。ただし、少し専門的になりますが、日本人の特徴としてangiospasmといわれる血管レン縮が心筋梗塞の原因として2~3割あります。この際はcoronary CT検査で異常が無くても要注意です。いやな胸痛が続く場合はこの状態も考えられますので主治医とよく相談することです。

II)脳MRA検査
脳動脈瘤、脳動脈奇形、海綿静脈洞、もやもや病などは血管の奇形です。これらは脳出血の原因になります。とくに前二者はクモ膜下出血の原因となりえます。これらがあるとせっかく動脈硬化の治療をしていても脳出血をひきおこす可能性がありますので、一生に一度は脳MRA検査を受けることをお薦めします。巨人の木村拓哉選手はまさにこの脳動脈瘤の破裂が原因していました。もしこれらが発見されたとしてもこれらに対して打つ手をもっている病院はありますので心配要りません。


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