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GL値について

GL値グリセミックロード(グリセミック負荷)とは血糖負荷のことです。
GI値に対して最近海外で使われている血糖変動に影響を与えるひとつの指標です。

註)GL値は炭水化物の量だけでなくGI値も影響することにより炭水化物の質も反映していると考えられます。現時点ではこの概念が一番良いとは思いますが、やや煩雑です。また繰り返しになりますが、GI値同様にGL値も食物単品摂取についての正常人のデータです。糖尿病の方はそれを参考程度として応用できれば良いでしょう。私は個人的にはHbA1Cが7.5以下にコントロールされている糖尿病の方は正常人と同様な血糖変動すると想像しています。

GL値とは
1)GL値=1人前食材中の炭水化物量xGI値÷100で求める方法。
2)GL値=食材100g中の炭水化物量xGI値÷100で求める方法。
という風に報告者によって表示法が異なりますので注意してください。

1)でのGL値を算出するには目的の食材の1人前というのを知っておく必要があります。それは報告者の設定に従うしかありません。それと目的の食材中の炭水化物量も解らないと計算できません。それには日本食品標準成分表について記載のある本を購入する必要があります。この投資は安いものです。必ずいろいろな場面で役に立ちますので手に入れておいてください。1人前の食材中の炭水化物量g数とその食材のGI値がわかれば計算できます。ややこしく感じるかもしれませんが、慣れると、実際に食する食材の血糖変化への影響が類推できます。その意味ではGI値よりもこのGL値の方がより実用的です。
2)目的食材の1人前を知る必要はなく食材100gに統一している点とそれによって当然炭水化物のg数が違ってきます。1)と同じような意味合いです。どちらにするかは好みによります。

註)私の提案はGL値の概念は基本としてはいかしますが、ちょっと違います。
1)食品中の炭水化物の含有量の情報は得やすい
2)GI値の情報は豊富
である事よりこれらのデータを参考にしながらwtGL値(weight GL値)を求めます。自分が実際に食べる食品のgから炭水化物のgを計算し、次にGI値を利用しGL値を求めます。これをwtGL値といいます。wtGL値というのは私の造語です。食物の量を固定してGL値を求めることよりも、本人が摂取したい量によって値が変動する方が実用的だと私は考えwtGL値という概念を提唱します。食物に含まれる炭水化物量をブドウ糖に換算することによって血糖変動に与える影響が想定しやすくなると考えwtGL値を提唱しています。

因みに、wtGL50はブドウ糖50gに相当します。
勿論、wtGL25はブドウ糖25gに相当します。
勿論、イコールではありませんが血糖変動のイメージになると思います。

私は、穀物及びいも類、菓子類についてはwtGL値50g、果物、飲み物についてはwtGL値25gに相当する量を表にしてます。このブドウ糖50gまたは25gに相当する目的の食品摂取量を計算してwtGLで求めておくとその食品の血糖変動に対する影響が予測しやすくなると考えたからです。正常人や中等度くらいまでの糖尿病の方(HbA1c7.5まで)なら一度に摂取する炭水化物量がwtGL25くらいまでの量であれば血糖変動に大きな影響はないと考えています。wtGL50くらいからは血糖変動に影響がでてくるようになります。後述しますがwtGL60からはたとえ軽度とはいえ糖尿病の診断のついている方はそれ以上取らない方がいいでしょう。


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