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RLP-C測定は三ヶ月に一度なら保険が効きます

RLP-C測定は三ヶ月に一度なら保険が効きます。
但し現行のRLP-C測定が狭義のレムナントを正確には評価出来ていないという専門家の意見もあります。
現時点ではTGで間接的にRLP-Cを評価していくといいと考えます。TGと同様食後変化しています。
食後の血液中の中性脂肪が異常にふえることを高脂血症と呼びます。
空腹時採血ではVLDLレムナントを評価し、この高値は病的意義は高いと考えます。
食後ではカイロミクロンレムナント値が上乗せされます。
食後採血での高値の評価は各症例に於いての原因を検索する必要があります。
註)RLP-Cが異常高値の場合には大型のレムナントコレステロールを見ている可能性もあり、それらのレムナントコレステロールは血管内皮にまで到達しない可能性があり、動脈硬化とは関係しない事も考えられます。解釈は慎重にしないといけません。
前日の飲酒を禁止しさらに空腹採血に徹する必要があると考えています。
アポ蛋白B48を空腹時採血すると食後の高中性脂肪の評価ができるとの意見もあります。 空腹採血で中性脂肪が正常範囲内でも、アポ蛋白B48が高値は要注意です。


註)最近non-HDL-Cという値がむしろLDL-Cよりも動脈硬化に関連するといわれ注目されています。
non-HDL-C=TC-HDL-Cで求めます。LDL-C値が空腹採血での評価に対して食後採血で求めます。 その為にNon-HDL-CはLDL-CのみでなくsdLDL-CやRLP-Cなどの影響及び食後の変化も反映するのではないかといわれています。
しかし現時点までにはLDL-C値の動脈硬化に関連するデータは世界中に豊富にあります。
今後はnon-HDL-Cのデータが積み重ねられることは想像に難くありません。


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