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糖尿病の治療について(要約)

1)自己インスリン(膵臓β細胞から分泌されるインスリン)が適切に分泌されている時は糖尿病にはなっていません。糖尿病治療において最優先する事は出来る限り早く自己インスリン分泌能を改善、回復する事です。自己インスリンは門脈を介してまず肝臓で働くという特徴があります。

2)境界型糖尿病の状態(食後過血糖の状態)を長く放置していると糖尿病と診断される前からすでに自己インスリン分泌能が低下し始めている事がわかってきています。

3)糖尿病と診断されていても食後過血糖をコントロールし続けると自己インスリン分泌能が改善していく事も分かっています。

4)多くのケースで見られる食後1時間前後に生じる食後過血糖(糖尿病コントロール不良群では食後2時間近くにまでずれることもままあります)を如何に抑えるかが糖尿病治療の根幹であるといっても過言ではありません。

5)食後過血糖を抑える為には薬剤治療中心ではなく、炭水化物量の見直し、食後すぐの簡易レジスタンス運動および食事にできる限り時間をかけるという点に対する患者さんの理解と協力が欠かせません。



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